住宅は定期的な点検とメンテナンスを行なうことで長期的に安心して暮らすことができます。
塗装工事も大事なメンテナンスのひとつ、ですが塗装工事だけでは不十分で別途修繕工事が必要な案件がここ最近増えてきています。
住宅塗装のお見積りの際にお客様から修繕工事お見積りのご依頼をいただくこと、つまり”修繕が必要である”とお客様が把握されていることが多いのですが、現地調査の際に判明することもあります。
経年劣化により何かしらの不具合が発生することは避けられないもので、気付いたタイミングによっては工事代金が想像以上に高額となるケースも少なくありません。
重い腰を上げて塗装工事を決心したのに別の工事も必要、となると出鼻をくじかれる思いですね。
とはいえ状況によっては解決してから塗装工事を行なう必要があり、無視してしまうとせっかくの塗装工事が無駄になってしまいます。
今回は、今までの実例から塗装工事と同時施工することが多い修繕工事を5つご紹介します。
いずれも塗装工事に伴い仮設足場を組んでいる時に同時施工できれば、二度足場を架けるなどの余計な出費を抑えられます。
1.雨漏り修繕

ある程度築年数が経過している建物は、少なからず雨漏りが発生しているとみていいでしょう。
軽微なものなら簡単な補修で止められますが、長期間放置すると下地から修繕~瓦葺き替え・外装板張り替えといった大規模工事が必要になってしまいます。塗装工事より何倍も高額です。
2.シロアリ(駆除・防蟻)

雨漏りしているお家は、シロアリ被害にも注意が必要です。
雨で湿った下地木材はシロアリの大好物なので、気付かないうちに被害が拡がっている場合があります。
喰われてしまってからの修繕工事は大規模&高額になるので、定期的な防蟻工事をおすすめします。
3.板金(ばんきん)全般

屋根の棟板金やベランダの笠木など、雨漏りの原因になりやすい箇所が多いです。

その他、破風(はふ)は基本的に塗装可能箇所として工事項目に入れていますが、極端に傷んでいる場合は塗装では綺麗に仕上がらないため、板金を巻くことで性能と美観を向上させます。
4.雨どい架替え

雨どいも破風と同様、塗装で綺麗になればベストです。
何十年ものあいだ排水の役割を頑張った結果、割れや歪みが目立っていたら塗装ではなく架替えをご検討ください。
5.屋根上設備撤去
不要となった温水器や太陽光パネルなどが乗っていれば、撤去してしまいましょう。屋根に掛かる負荷も軽減して、台風の日の不安材料がひとつ減ります。
さいごに
付帯修繕工事、無ければ無いに越したことはありません。
築年数が浅く、塗装工事が必要になるのがもう少し先の方はこれらのこと(特に雨漏りとシロアリ)に注意していただければ幸いです。
現在時点で修繕工事が必要な方は、工事金額・工事内容にご納得のいくまでお見積りをしっかり取って慎重に決定していただくことをお願いいたします。

