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週初めの店長日記 #54『塗装は色を付ける工事ではありません』

塗装工事というと、「家の色を塗り替える工事」というイメージが強いかと思います。

実際、「塗替え工事」ともいいますので、もちろん色は変わりますし見た目もきれいになります。

でも、私たちにとって塗装は単に色を付ける工事ではないと考えています。

塗装の役割

塗料は乾燥すると「塗膜」という膜になります。

その膜が、雨を防ぎ・紫外線を遮り・外壁を劣化を遅らせる という役割を担っています。

つまり塗装は、家を守るための工事です。

色は、その結果として付いてくるもので、ここを間違えると大事な判断を見落としてしまいます。

なぜ「2回」塗るのか

塗装の仕上げは、基本的に上塗り塗料を2回塗って完成させます。

「中塗り」「上塗り」と呼ばれる工程です。

※塗料によっては、専用の中塗り材を使用するタイプもあります。

言い方は違っても、目的は同じです。

仕上げ塗料を規定の回数、きちんと重ねること。

なぜ同じ塗料を2回も塗るのかについて。

正直に言えば、1回塗っただけでも色は付きます。

見た目だけなら施工直後に違いはほとんどわかりません。

しかし、塗料は決められた膜の厚みがあって初めて本来の性能を発揮します。

1回塗りだけではその厚みに届きにくいし、ムラも出やすい。

見た目のためだけではなく、性能を確保するための2回塗りです。

もしも工程を省いたら

少し踏み込んだ内容になりますが。

もし2回塗るべきところを1回にすれば、

・作業時間が短くなる

・塗料の使用量が減る

・利益率が上がる

このようなメリットがあります。業者側に。

しかし、お客様側にはひとつもメリットはありません。

しかも厄介なことに、2回塗ったか1回しか塗ってないか、施工直後はわかりません。差が出るのは数年後です。

高級(高耐久)塗料なら安心?

最近は、

・耐用年数20年以上

・無機塗料

・フッソ塗料

・超高耐久・高耐候

こういった言葉が前面に出ることが多いです。(私たちも謳っています)

もちろん塗料の性能は大事です。が、

どんなに高級な塗料でも、規定の工程を守らなければ意味がありません。扱う腕前と正しい工程が伴わなければ本来の性能は発揮できません。

塗料と工程は、セットです。

現場ごとに、柔軟に

基本は2回塗り。

でも、そればすべてではありません。

陽当たりが強い面

海風を受ける立地

下地の状態

状況によっては、塗り回数を増やす判断をすることもあります。

回数は目的ではなく、家を守るための手段ですので、そこを柔軟に考えることもプロの仕事です。

塗料をケチらない。工程を省かない。現場ごとに柔軟に対応する。

つまりは、当たり前のことを当たり前にやる。

それが結果的にいちばん長持ちして、かつ無駄のない選択だと考えています。

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2026年3月2日 | 住宅塗装豆知識