住宅塗装のお見積りでは、現地調査の際に屋根へ上って確認される業者さんも少なくありません。
実際、屋根へ上って確認することにはメリットがあり、近い距離で状態を見ることで、細かなひび割れや板金部分の浮き・塗膜の劣化状況・屋根材の傷みなど、地上からではわかりにくい部分まで確認しやすくなります。
特に、劣化が進んでいる可能性がある屋根では、実際に上って見た方が判断しやすいケースもあります。
また、お客様からしても「上ってみてくれる方が丁寧そう」「ちゃんと確認してくれて安心」という印象を持たれることも多いと思います。
ただしその一方で、注意したい点もあります。
屋根材の種類や劣化状況によっては、人が乗ること自体が負担になる場合があるためです。
例えば、経年劣化が進行したスレート屋根などは、踏み場所や歩き方によって割れてしまう可能性も十分にあります。
屋根は確認しづらい場所でもあるため、「もともと入っていたひび割れなのか」「調査時に発生したものか」判断が難しいものでもあります。
もちろん、多くの業者さんは十分に注意しながら調査されていると思いますが、屋根点検にはこうした側面もあります。
さらに、足場のない状態で屋根へ上ることには、安全面でのリスクも伴います。屋根の勾配や状態によっては滑落などの危険もあるため、慎重な判断が必要です。
また、屋根へ上る際には多くの場合、梯子(はしご)を使用しますが、設置方法によっては外壁や雨どいなどを傷つけないよう配慮も必要になります。
「梯子を架けた際に雨どいを割られた」というのは、実際にお客様から何度か聞いたお話でもあります。特に訪問営業に多いケースなので、「無料で屋根点検します」や「屋根が傷んでいます」などと言われた場合は、即決せずいったん冷静に検討することが大切です。
私としては、お客様が選定して依頼した業者さん以外は、屋根に上らせないほうが賢明だと考えています。
「屋根に上って確認する」ことだけで良し悪しを判断するのではなく、確認方法や説明内容まで含めて見てみると、より安心して検討しやすいのではないかと思います。


