
今年もマリンメッセ福岡で開催された『九州ホーム&ビルディングショー2026』を観覧してきました。
私にとって、この展示会は毎年恒例のイベントとなりつつあります。
今年は台風の影響もあってか、あいにくの大雨。それでも会場内は多くの来場者で賑わっていました。マリンメッセのA館・B館の両方が展示会場となっており、体感ではこれまでで一番の規模だったように思います。
後日の案内メールによると、実際に過去最高の来場者数を更新したとのことで、去年よりもじっくり展示を見る時間が取れなかったのも納得です。会場内は人の流れが途切れることなく、移動するだけでもひと苦労でした。
建設業界全体を対象とした展示会のため、塗装業界に特化した製品やサービスばかりではありません。それでも思わず足を止めてしまうような製品や、これからの業界を考えるきっかけになる展示が数多くあり、今年も充実した時間となりました。

猛暑対策は「当たり前」にする工夫が大切
今回、特に目を引いたのが「猛暑対策」のブースでした。

施設や工場向けのスポット冷風機やミスト冷却機をはじめ、現場で働く人向けの空調服や熱中症対策グッズなど、さまざまな製品が展示されていました。
中でも印象に残ったのは、空調服の変化です。
今では建設業界だけでなく、さまざまな職種で当たり前のように見かけるようになりましたが、以前は「とにかく涼しければいい」という印象が強かったように思います。それが今では、冷却性能の向上だけでなく、デザイン性にも力が入れられていました。

こうした変化を見ていると、どんな製品でも普及し始めた頃は機能性が重視され、広く受け入れられるようになるにつれて、使い心地やデザインにも目が向けられていくのだなと感じます。
一方で、熱中症対策バンド(腕時計型)のような製品も展示されていました。熱中症のリスクを早期に知らせてくれる便利な機器ですが、それを見ながら私が考えたのは、「安全対策を当たり前にする難しさ」です。
どれだけ優れた製品でも、「身につけるものが1つ増える」「毎日装着するのが面倒」と感じられてしまうと、徐々に使われなくなってしまうこともあります。
ヘルメットや安全帯は、着用していない状態で事故が起きたときの危険性を比較的イメージしやすく、多くの人が「着用するのが当たり前」と感じています。
一方で、熱中症も命に関わる非常に危険なものですが、「今日は大丈夫だろう」「まだ平気」と、どこか自分だけは大丈夫と思ってしまいがちです。
だからこそ、対策用品の性能を高めることはもちろんですが、それ以上に「自然と身につけたくなること」や「意識せず続けられること」が、これからますます重要になってくるのではないかと感じました。
夏の暑さが年々厳しくなっている今、私たち自身の熱中症に対する意識も、これまでとは少しずつ替えていく時期に来ているのかもしれません。
新しい技術をどう活かすか
もうひとつ注目したのが、現場管理や工程管理など、業務効率化を目的としたソフトウェアの展示です。
以前からこうした業務サポートシステムはありましたが、年々画面の見やすさや使いやすさが向上し、より洗練されてきている印象を受けました。さらに最近では、AIを活用した機能も多く取り入れられています。
ただ、正直なところ、私たちのような規模の会社では「そのまま導入しよう」と思えるものはあまりありませんでした。どちらかというと、より大きな会社向けのサービスが中心という印象です。
それでも展示を見ていると、「この作業は確かに毎回少し手間」「こういう使い方なら、今の仕事に反映できそう」と、自分の業務を見返すきっかけになります。
便利な技術は、導入することが目的ではなく、それをどう使い、どう活かすかが大切だと思います。
展示会では、新しい製品を見るだけでなく、そんな”仕事のヒント”を持ち帰ることも大きな収穫だと感じました。
おわりに
展示会は新しい製品やサービスを見に行く場というイメージが強く、もちろんそれも楽しみのひとつです。それと同時に、私にとっては「自分の仕事を見つめ直す場」でもあります。
普段とは違う視点や考え方に触れる機会に、改善点や進化点に気付かされることも少なくありません。
今回も多くの刺激を受け、有意義な時間を過ごすことができました。
来年はどんな新しい発想に出会えるのか、今から楽しみにしています。


