お住まいの塗装工事を一度経験された方の中には、「次の塗替えも前回お願いした業者に頼もう」と考えている方も多いのではないでしょうか。
当社でも、以前工事でお世話になったお客様から、再び塗替えのご依頼をいただいたり、再見積りをご依頼いただいたりすることがよくあります。
以前お世話になったお客様からもう一度声を掛けていただけるというのは、私たちにとっても本当に嬉しいことです。
前回の工事にご満足いただけたからこそ、もう一度お願いしようと思っていただけたのだと思います。
今回は、そんな「2回目以降の塗装工事」と「相見積り」について考えてみたいと思います。
そもそも、相見積りを取る目的とは?
塗装工事で相見積りを取る一番の目的は、「一番安い業者を探すこと」だと思われがちです。
もちろん、複数の業者から見積りを取ることで、工事費用の相場を知ることはできます。
ただ、相見積りにはそれ以外にも、
「工事内容は適切なのか」
「必要な工事項目が含まれているか」
「業者によって提案内容に違いはあるのか」
といったことを確認する意味があります。
つまり、相見積りは「業者を乗り換えるため」だけのものではありません。
自分がこれから行おうとしている工事について、情報を集め、納得して判断するための材料として考えることもできます。
2回目以降ならではの「同じ業者に頼むメリット」
一方で、2回目以降の塗装工事には、前回と同じ業者に依頼するメリットもあります。
一番大きいのは、その建物の過去の工事内容を把握していることです。
前回どのような塗料を使用したのか。
どの部分を補修したのか。
以前から劣化が気になっていた場所はどこなのか。
前回の工事から現在まで、建物がどのように変化してきたのか。
こうした情報が残っていれば、今回の工事を検討するときにも役立ちます。
初めての業者の場合、基本的には「現在の建物の状態」を見て判断することになります。
それに対して、前回の工事を担当した業者なら、「前回はこういう状態だった」というところから現在までの変化を見ることができます。
これは、2回目以降だからこそのメリットだと思います。
2回目の工事なら、前回よりグレードアップした提案も
もう一つ、2回目以降の塗装でできることがあります。
それは、前回の工事を踏まえて、今回だからこそできる提案をすることです。
塗料や施工方法は、年々新しいものが登場しています。
前回の塗り替えから10年ほど経っていれば、その間に新しい塗料や工法が増えていることも珍しくありません。
例えば、前回は一般的なシリコン塗料だったものを、今回はフッ素や無機系の塗料にする。
あるいは、屋根についても塗装だけではなく、現在の状態に応じてカバー工法など別の選択肢を検討する。
このように、前回の工事内容を知っているからこそ、「前回と同じもの」だけではなく、現在の建物の状態やお客様のご希望に合わせて、より長期的なメンテナンスを考えた提案をすることもできます。
もちろん、何でもグレードアップすれば良いという話ではありません。
予算や建物の状態によっては、前回と同程度の仕様で十分な場合もあります。
大切なのは、前回の工事を基準に、今回必要なものを改めて考えることだと思います。
だからといって、相見積りを取ってはいけないわけではありません
では、前回と同じ業者にお願いするつもりなら、相見積りを取る必要はないのでしょうか。
私は、取ってもいいと思います。
むしろ、同じ業者に依頼するつもりであっても、他社から見積りを取ってみることには意味があります。
例えば、前回と同じ業者から見積りをもらったとしても、他社の見積りと比較することで、
「この金額なら妥当そうだな」
「この工事は業者によって考え方が違うんだな」
「ここまで補修する必要があるのか」
といったことが見えてくるかもしれません。
そして比較した結果、
「やっぱり前回の業者にお願いしよう」
となったのであれば、それはそれで良いことだと思います。
相見積りを取ったからといって、必ず別の業者に乗り換えなければならないわけではありません。
むしろ、私個人としては、お客様が損をしないための情報収集として、相見積りを取ることはおすすめしています。
「相見積りなしで任せてもらえる」のは、もちろん嬉しい
もちろん、当社としては、以前工事をさせていただいたお客様から、
「今回も長崎住宅塗装店さんにお願いします」
と、相見積りなしでご依頼いただければ、とても嬉しいです。
前回の工事を評価していただき、今回も期待して声を掛けていただいたわけですから、そのご期待に沿えるよう、今回もしっかりと工事をさせていただきたいと思います。
ただ、だからといって、
「前回お願いした業者だから、今回は相見積りを取らないでほしい」
とは思っていません。
むしろ、お客様には納得したうえで業者を選んでいただきたいと思っています。
当社にご依頼いただく場合でも、他社の見積りを見て、
「やっぱりここにお願いしよう」
と決めていただけるのであれば、それがお客様にとっては最善です。
ただし、「金額だけ」で比較するのは注意が必要
相見積りを取る場合に気をつけたいのが、見積書の金額だけを比較してしまうことです。
例えば、
A社は100万円。
B社は80万円。
これだけを見ると、B社のほうが20万円安く、お得に感じます。
しかし、実際には、
・使用する塗料
・塗装する範囲
・下地処理の内容
・コーキングの処理方法
・補修工事の範囲や工法
・足場などの仮設工事
などが違っている可能性があります。
つまり、金額が違うということは、単純に「高い・安い」ということではなく、そもそも工事内容が違う可能性があるということです。
相見積りを取るのであれば、金額だけではなく、「何をどこまでやってくれるのか」まで確認することが大切です。
こんな場合は、2回目でも相見積りをおすすめします
個人的には、2回目以降でも次のような場合は、相見積りを取ってみてもいいと思います。
・前回の工事にあまり満足していない
・工事後の対応に不満があった
・前回より見積金額が大幅に上がっている
・見積書の内容がよく分からない
・「ここも、ここも塗り替えたほうがいい」と言われたが、本当に必要なのか分からない
・今回は塗装以外の補修や屋根工事なども必要になっている
こうした場合は、別の業者の意見を聞くことで、判断材料を増やすことができます。
逆に、無理に相見積りを取らなくてもいい場合も
反対に、
前回の工事に満足している。
工事後の対応にも問題がなかった。
建物の状態を継続して見てもらっている。
今回の見積り内容にも納得できている。
担当者や職人さんとの関係にも不満がない。
このような場合なら、無理に相見積りを取る必要はないと思います。
信頼できる業者がいて、そこにお願いしたいと思っているのであれば、価格だけを比較するために別の業者を探す必要はありません。
「安い業者」より「必要な工事をしてくれる業者」
塗装工事は、単純に安ければいいというものではありません。
かといって、高ければ安心というものでもありません。
大切なのは、現在の建物の状態を見たうえで、本当に必要な工事を適切に提案してくれているかということです。
例えば、前回の工事を担当した業者から、
「ここはまだ問題ないので、今回は塗装しなくても大丈夫ですよ」
と言われることがあるかもしれません。
業者側からすれば、塗装する箇所が増えれば工事金額も増えます。
それでも必要のない工事をすすめないのであれば、それは一つの信頼材料になると思います。
逆に、別の業者から「せっかく足場を組むので、ここもあそこも全部やりましょう」と言われたとしても、本当に必要なのかは一度考えてみるべきだと考えています。
まとめ
2回目以降の塗装工事では、前回と同じ業者に依頼するメリットがあります。
過去の工事内容や建物の状態を把握しているため、これまでの経過を踏まえて今回の工事を考えられるからです。
当社でも、以前工事をさせていただいたお客様から再びご依頼いただけることは、とても嬉しいことです。
「またお願いしたい」と思っていただけたこと自体が、前回の工事にご満足いただけた証だと思うからです。
一方で、「2回目だから相見積りは必要ない」と決めつける必要もありません。
同じ業者にお願いするつもりであっても、他社から見積りを取って比較してみるのは問題ありません。
その結果、「やっぱり前回の業者が安心だ」と思えたのであれば、その業者に依頼すればいいのです。
相見積りを取ることは、必ずしも「業者を変える」という意味ではありません。
自分が納得して工事を依頼するための情報収集の一つ。
そう考えてみると、2回目以降の塗装工事でも、相見積りを取ることには十分意味があるのではないでしょうか。
そして私たちとしては、相見積りなしで「今回もお願いします」と声を掛けていただけることはもちろん嬉しいです。
ただ、それ以上に大切なのは、数ある業者の中から「ここにお願いしたい」と納得して選んでいただくこと。
その期待に応えられるよう、前回の工事経験も活かしながら、今回も丁寧な仕事をしていきたいと思っています。


