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週始めの店長日記 #83『まずはしっかり高圧洗浄』

住宅塗装工事においては、必ず「高圧洗浄」という工程があります。

高圧洗浄機を使って、屋根や外壁、その他付帯部に付着した汚れなどを洗い流していく工程です。

最近では家庭用の高圧洗浄機もかなり普及しているので、ご自宅にお持ちの方も少なくないと思います。ガレージの土間や外塀、玄関まわりのタイルなどを節目節目にご自分で洗っている方もいらっしゃいますね。

実際、家庭用のものでも汚れがみるみる落ちていくので、やっているとなかなか気持ちいいものです。

この高圧洗浄、施工する側からすると、実はなかなか大変な作業です。

夏はとにかく暑い。カッパを着て高圧洗浄をしていると、カッパの中がほとんどサウナスーツ状態になります。

冬は冬で、単純に水が冷たい。真冬の時期は、作業中に手足の指先がジンジンしてきます。

それでも、手を抜くことはできないのが高圧洗浄という工程です。

屋根も外壁も、普段見ている以上に汚れが付着しています。

コケや藻、砂埃、チョーキング、古くなった塗膜など、いろいろなものが付着しています。

遠目から見ると「そこまで汚れていないように見えるけどな」と思う建物でも、実際に洗浄を始めてみると、驚くほど汚れが落ちてくることがあります。

逆に、以前に塗装された建物を見ていると、「これ前回の工事ではきちんと洗浄したのかな、、、していたとしても、少し足りなかったのかもな」と思ってしまうような状態に出会うこともあります。

もちろん、実際に前回どのような施工が行なわれたのかは、正確に判断することは難しいです。ただ、それくらい高圧洗浄の前後で状態が変わることがある、ということです。

特に屋根は、洗浄してみて初めてわかることもあります。

洗浄によってどの程度古い塗膜が剥がれ落ちるかなどによって、その後に必要になる下地処理の内容も変わってきます。そのため、事前の現地調査が大切です。現在の状態を確認したうえで、洗浄後の状態も見ながらその後の施工方法を判断する必要があります。

塗装工事というと、どうしても上塗り塗料のグレード(シリコン・フッソ・無機など)に目が行きがちです。

もちろん、どんな塗料を選ぶかはとても大切です。

ただ、私はお客様に「塗料のグレードはもちろん重要ですが、下地処理も同じくらい、もしくはそれ以上に大切ですよ」とお伝えすることがあります。

どれだけ高性能な塗料を選んでも、その塗料を塗る下地が適切な状態になっていなければ、塗料本来の性能を十分に発揮することができません。

塗装工事は、塗料を塗るところから始まるわけではなく、その前の準備から始まっているんですね。

高圧洗浄は、お客様にも少なからずご負担をお願いする工程です。

作業中は騒音を伴いますし、水道もお借りします。また洗濯物を外に干せなかったり、窓を開けられなかったりと、何かとご不便をおかけしてしまいます。

だからこそ、せっかくご協力いただいて行なう洗浄工程を、ただの「作業」として終わらせたくはありません。

暑い日も、寒い日も、しっかり洗います。

その後の塗装をきちんと行なうために、まずは塗る前の状態を整える。

そんな工事の土台をつくるための大切な工程です。

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2026年9月28日 | 住宅塗装豆知識