2025年も現場を走り回る一年でしたが、
その中で”今年は特にこれが多かったな”と感じる外装の劣化状態がいくつかありました。
今回は、実際に施工前の現場を見てきた立場から
今年多かった外装劣化の種類をベスト3としてまとめてみます。
どれも特別なお家だけに起こる話ではなく、多くの住宅で起こり得る内容なので、ぜひご自宅と照らし合わせながらご確認ください。
1位:コーキング(シーリング)の劣化
現場で一番多く目にしたのが目地コーキングの劣化です。

・ひび割れ
・ヤセてすき間ができている状態
・完全に脱落している
特に今年は、お客様からコーキング部分の劣化を心配してご相談をいただいた件数が多かった印象です。
目地コーキングは、外装板東市の動きを吸収しながら雨水の侵入を防ぐ重要な防水部材です。
ここが傷むと、見た目以上に早く雨水が外壁内部へ入り込みます。
外から見ると軽症に見えても実際には下地まで湿っていたというケースも。
コーキングの劣化は外壁の種類や築年数に関係なく起こるため、「まだ大丈夫」と思っていても要注意なポイントです。
2位:付帯部(雨どい・破風)の劣化
次に多かったのが、雨どいや破風といった付帯部の劣化です。

外壁や屋根に比べると目立ちにくい部分ですが、現場では
・雨どいの変形、割れ、勾配不良
・破風板の塗膜剥がれによる下地露出
など、塗装だけでは対応できないレベルまで劣化が進行している住宅を多く見かけました。

この場合、雨どいは交換・破風は板金を巻いて補修、といった工事が必要になります。
お客様にとっては、当初想定していなかった予算アップになることもあるため、当社では「なぜ塗装ではダメなのか」「放置するとどうなるのか」を現状を見ていただきながら、しっかり説明するようにしています。
付帯部は紫外線を直に受けやすく、雨風の影響を受け続けるといった理由から、屋根の次に劣化の進行が早い部位です。
それにもかかわらず、
屋根・外壁⇒高耐久塗料
付帯部⇒低グレード塗料
という施工をされているケースも少なくありません。
当社では、付帯部が塗装で対応できる状態の場合、基本的に外壁と同等グレードの塗料を使用して施工しています。
多少の見積り金額を下げるために塗料のグレードを落としてしまうと、結果的に付帯部だけ先に傷み、再度足場が必要になるケースも少なくありません。
実際、定期的にポスティングを行ない何千棟と住宅を外から拝見する中で、
「外壁はまだ艶があってきれいなのに、雨どいや破風だけが色あせ・コケが出ている」
そんな住宅を見かけることがよくあります。
正直、現場目線では「もったいないな、、、」と感じてしまいます。
付帯部は外壁と同じ足場を使って施工できる部分だからこそ、一度の工事でできる限り長く保つ仕上がりを目指すのがベストです。
3位:ベランダ・バルコニー周りの劣化
件数は1、2位ほど多くありませんが、被害が大きくなりやすかったのがベランダ周りの劣化トラブルです。

ベランダやバルコニーは構造上、
・雨が直接当たりやすい
・部材の取合いが多い
・防水層やシーリングに不具合が出ると逃げ場がない
といった理由から、住宅の中でも雨漏りが発生しやすい場所です。
笠木や手すりと外壁の取合いから雨水が侵入し、外壁内部や下地からダメージを受けていたケースが多かったですね。

中には「外壁表面をパテ補修して塗装」という提案を他社から受けていたお客様もいました。
この場合、見た目は一時的にきれいになりますし工事コストも抑えられるかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。
塗装だけでは対応できないと判断した場合、
・ベランダ外装を解体⇒雨水の侵入経路を特定
・(傷んでいた場合)下地から補修
・外装板を張り替えて塗装仕上げ
という修繕工事を行なっています。
手間も費用もかかりますが、同じ現象を繰り返さないためには必要な工程です。
まとめ

”今年”多かった外装劣化としてご紹介しましたが、実はどれも毎年必ず現場で出会う”よくある劣化”です。
実際、年明け早々にも塗装工事と併せてベランダの修繕工事を予定している現場が控えています。
外装の劣化は、普段は気づきにくく発見したときには塗装だけでは済まない状態になっていることも少なくありません。
今回の内容を読んでいただいて、「うちも似た症状があるかも」と感じることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
早めに確認することで、塗装で済むのか、修繕が必要なのか。今やるべきことがはっきりします。
また、できる限り複数の業者に診てもらって、それぞれの見解を集めることも重要です。適切な工事を、適正な金額で行なっていただくことが、住宅を長持ちさせるためには不可欠です。


