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週初めの店長日記 #51『塗装工事の下地処理/コーキング』

足場を組み、高圧洗浄をして、養生、と進んできましたが、色を塗る作業(塗装)はもう少し先です。

ここから、塗装工事において最も重要といえる「下地処理」の工程に入っていきます。

下地処理とひとことで言っても、その内容はひとつではありません。ひび割れの補修やサビ落としなど様々な作業がありますが、今回はその中でも「コーキング」についてご紹介します。

住宅(建物)のコーキング

コーキングとは、外壁材の継ぎ目や窓サッシまわりなどにできる隙間を、ゴム状の材料で埋める工事のことを指します。

住宅には、

・外壁材同士のつなぎ目

・窓やドアなどの開口部まわり

など、雨水が入り込みやすい箇所が多く存在します。それらの隙間を塞ぎ、建物を守っているのがコーキングです。

住宅におけるコーキングの役割は、主に次の3つです。

①防水性の確保

雨水が外壁内部に侵入するのを防ぎ、下地や構造部分を守る重要な役割を担っています。

②建物の動きへの追従

建物は、気温の変化によって伸縮を繰り返し、地震や風などの外力によってもわずかに動いています。

コーキングはこうした動きに追従するクッションのような役割を果たしています。

③外壁材の保護

外部からの衝撃や負荷を直接外壁材に伝えにくくし、ひび割れや欠損を防ぐ役割も担っています。

目立たない部分ではありますが、コーキングの状態は住宅の寿命に大きく関わる、非常に重要な要素のひとつです。

コーキングの劣化

コーキングも塗料と同様、年数とともに劣化していきます。

劣化によって起こる症状としては、

・ひび割れ

・肉やせ(痩せて細くなる)

・剥がれ

・硬化(弾力がなくなる)

などがあります。この状態を放置すると隙間から雨水が侵入し、建物の下地から傷んでしまい大きな修繕工事を必要とする状態になることもあります。

表面に細かなひびが見える、触ると硬い、すき間が空いている⇒このような劣化の状態がみられた場合は、メンテナンス時期に差しかかっているサインです。

高い場所に上ってまで確認する必要はありません。地上から目の届く範囲を、定期的にチェックされることをおすすめします。

塗装工事におけるコーキング工程

塗装工事においては、劣化したコーキングをそのままにして塗装することはありません。

状態を確認したうえで、古いコーキングの除去⇒新たにコーキングを充てん といった補修作業を行ないます。この工程を適切に行なうことで、防水性が回復し、塗膜の耐久性も安定します。

塗装工事とコーキング工事は、切り離せない関係にあります。

打ち替えと増し打ちの違い

コーキング工事には、「打ち替え」と「増し打ち」という2つの方法があります。

打ち替え⇒既存のコーキングをすべて除去し、新しいコーキングを充てんする工法です。

劣化が進んでいる場合や、防水性・緩衝性をしっかり回復させる箇所に行ないます。

増し打ち⇒既存のコーキングの上から新しいコーキングを重ねて施工する工法です。

増し打ちというと、「手抜き工事では?」と思われがちですが、施工する場所や下地の状態によっては、増し打ちが適している場合もあります。

例えば柔軟性が残っており、新旧の膜で適正な厚みを確保できる場所や、建物の動きの影響が少なく、かつ既存膜の除去作業によって下地や防水シートを傷つけるリスクがあるサッシ周りなどが当てはまります。

ただし、本来は古いコーキングを除去して打ち替えるべき状態にもかかわらず、劣化した部分を隠すように増し打ちをすることは絶対にNGです。

増し打ちはあくまで場所と状態を見極めたうえで選択される工法であり、作業の手間やコストを削減するために選ぶべきものではありません。

まとめ

コーキング部分は、完成後には塗装が上に被さってくるのであまり目立たない部分ではありますが、建物を雨や劣化から守る重要な役割を担っています。

塗装業者を選定する際はどうしてもメインの外壁・屋根のことや、使用塗料に目が行きがちです。

しかし、塗装工程だけでなくその前段階であるコーキングを含む下地処理の内容にも目を向けて、しっかり把握されることが大切です。

せっかく高品質な塗料を使用して塗装するのであれば、その性能を最大限に活かすための下地づくりこそが、5年後10年後の状態に現れてくるものと考えています。

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2026年2月9日 New! | 住宅塗装豆知識